世界最大とギネスブック認定。でもキメが細かくやわらかい、桜島大根

桜島大根-1 名産品

主に桜島で栽培されている大根に「桜島大根」というものがあります。
普通の大根は縦に長い形をしていますが、桜島大根は横に大きくカブを大きくしたような、丸というより偏球の形をしています。
でも植物学から見てもカブではなく大根なのだそうです。

桜島大根の大きさ

桜島大根-畑

通常で重さが10kg前後で、上手に育てると重さ30kg以上、直径40~50cmにもなるものもある大きい大根で、ギネスブックに「世界一重い大根」として登録されています。

桜島は活火山で地面の下は溶岩が固まっていると思われ、下に伸びることが出来ず横に大きくなっていったのかもしれませんが、他にも聖護院大根のように丸い形の大根は存在するので、元々そうゆう形の種類なのでしょうか。
ただ、聖護院大根は比較的横に大きいもの同士を交配させることを繰り返しながら作られた経緯があるそうなので、もしかしたら桜島大根も、同じように交配を繰り返すことで誕生したのかもしれません。
桜島の火山灰と軽石状の荒い砂利を含んだ土壌は、雨の日は水はけがよく、晴れの日は石から含んでいる水分が出てくることで水やりの働きをします。それに加え鹿児島の気候は温暖なので、桜島大根にとっても、みずみずしく大きい大根に育つのに相性がよかったようです。

桜島大根の歴史

桜島で200年以上前から栽培されていたようで、薩摩は稲作に適さない地であったため、江戸時代には年貢のひとつとして盛んに栽培されていて、最盛期は栽培面積が200haほどあったそうです。
その後、大正大噴火で大きな被害にあい、頻発する噴火による降灰被害などによりどんどん栽培面積は減少し、霧島市や鹿児島市郊外でも栽培はされてはいますが、2001年には約1.5haほどになってしまいました。

桜島大根の収穫期や味の特徴

桜島大根-ブリ

収穫の最盛期は1月中旬~2月上旬。
青果の一般的な大根は一年を通して出荷されていますが、桜島大根は冬だけです。

大きな物は味も大味になるとよく言われますが、桜島大根は一般的な大根より繊維が少なくキメも細かくやわらかく、辛みがなくて甘みがあるのが特徴です。
加熱しても煮くずれしにくく、味が染み込みやすいので、おでんや煮しめ、ブリ大根・みそ汁などに利用されています。
切り干し大根や漬物になることも多く、横に大きく直径があるのでそのまま輪切りにして、千枚漬けにして鹿児島の特産品として土産屋さんなどでも販売されています。
貰った人はその大きさにビックリするでしょうね~。

桜島大根に期待できる栄養効果

桜島大根も大根の一種なので、含まれる栄養やカロリーなどには、ほとんど差がありません。
カロリーは、100gあたり約15kcal。
根部分の約94%は水分で、炭水化物、食物繊維、少しですがビタミンCなどを含んでいます。
参考:日本食品標準成分表2020版(八訂)
辛味成分・アリルイソチオシアネートも含み、これは胃液の分泌を促し、腸の働きを助け、抗菌作用があり、ガンや血栓を予防する働きがあるとされています。
大根おろしなどにして、組織が破壊されると生成され吸収されやすくなる成分なので、栄養的にはよく噛んで食べるとよいそうです。

また、切干し大根は干すことにより水分が減少しているので、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などが生の10倍以上と、ミネラルや食物繊維が非常に多くなっているそうです。

桜島大根-切り干し大根

桜島大根に多く含まれる「トリゴネリン」の発見!

鹿児島大学農学部食料生命科学科生分子機能学研究室の加治屋勝子講師、南雄二准教授などの研究により、桜島大根に含まれる「トリゴネリン」という機能性成分が血管機能を改善することで血管を強くしなやかに伸び縮みさせることが発見されました。
臨床試験も行われ、桜島大根を継続して食べると血管内皮機能が改善して血管がしなやかになり、動脈硬化予防につながる可能性があることが確認されたそうで、比較的含有量の多い青首大根と比べても約60倍も含まれているそうです。
この成分は、加熱しても無くならないという嬉しい性質なのだそうです。

この発見により、栽培が減少方向だった桜島大根ですが、大きさだけでなく機能性で再注目されてきていることもあり、栽培面積も徐徐に回復のきざしを見せているそうで、2019年には鹿児島みらい農業協同組合桜島大根部会も発足しました。
毎日食べられるようにと、「桜島大根パウダー」などといった加工食品の開発も進んでいるようです。

おまんさあ、体はデカイのに、

やわらかくて繊細なのね~

だからよ!

人は見かけで判断しちゃイカンのよ

おまんさあは人間じゃなか。

‥‥ダイコン。

参考資料:
鹿児島県 桜島大根
鹿児島市 桜島大根
日本の身土不二
macaroni 桜島大根

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